秋には、あざやかな色の実を付ける木々が目立ちますね。 ムラサキシキブの清楚で上品な紫色の実とガマズミの赤い実のかたまりは林の中で目につきます。 木の名前も印象的ですね。いにしえの名付け人は感性豊かで、自然をたのしむ心の持ち主が多かったのでしょうか。日だまりのベンチに座り、こんなことを思いめぐらすのも秋の公園のなせるただずまいなのでしょうか。
足もとにカラスノエンドウの小さな芽が顔を出すころ、よく歩きまわる。この新芽が紫色の5ミリ ほどの花をもち、2センチくらいのサヤエンドウになる。 このころ、歩をすすめるとタチツボスミレに会える。散歩道を見上げると朴の若芽が、さわやかな 甘みの香りをしとやかに流している。 この季節を我が老宅の窓から雪にかくれた公園の小道を眺めて待ちわびている。