発眼卵埋設放流の活動報告(H19年度)

七北田川水系での発眼卵埋設放流・産卵床造成による増殖活動
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◆産卵床造成の報告 -----------------------------------------------------------
【日程・スケジュール】        
日   時:H19年10月20日(土)10:00集合 14:20解散 
集合場所:長谷倉川 光明の滝 駐車場
日   程:@集合ミーテング :10:00-10:05(作業概要説明など)
A作業       :10:15-12:20
B昼食解散    :12:20-14:20 解散
場   所:長谷倉川 上流部
参加者 :計5名 (会   員) 飯塚、石井、八巻、大沼、大竹  (敬称略)
【内容】
夜半の雨にもかかわらず当日の天気は風もなく穏やかな晴れ間となり絶好の作業日和となった。
今回は初めての産卵床造成作業であり5名の参加者にて実施した。
作業としては、講習の意味合いが強い内容であり、約2時間にて約1.5m四方の産卵床1箇所を造成した。
   
12月1日、造成した産卵床を確認したところ孵化仔魚は確認できなかったが数個の死卵を発見できた。おそらくこの産卵床にて自然産卵・孵化があったと考えられる。
【留意点】
@作業に当たっては、造成場所の事前調査が必要。(場所、デザイン、十分な敷石の確保など)
A参加者の意見として、次回(次年度以降)も継続実施してはとの意見が出された。

< 産卵床造成作業の主なポイントメモ>
1.場所選び
@堰堤などの魚止まりから下流部の最初の沢が最適
2.産卵床造成
@畳1枚程の広さを造成する
A作業要員 5〜6名 (場所により 10名位)
B作業時間 約1時間〜2時間/1箇所
3.作業手順
@大きな石を取り除く
A川底を20cm程掘り起こす(場所により40cm位の場合あり)
B産卵床下流に丸太もしくは石で水を止める
C掘り起こした川底に10〜20cmの石を2〜3段敷きつめる
DCの敷きつめた石の上に1〜3cmの石を10〜15cmの厚さに敷き詰める
E産卵床の形状は、かけ上がり状に造る
4.主な作業道具
@バール(長いもの) 大石を取り除くことに使用
Aジョレン、スコップ
Bふるい(1〜3cmの小石集め用)
Cバケツ(石入れ運搬用)
Dブルーシート
E袖つき長ゴム手袋(水作業者用)、軍手
Fメジャー
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◆発眼卵埋設放流活動(ヤマメ・イワナ)の報告 -----------------------------------------
●【ヤマメの発眼卵埋設活動】
日   時:H19年12月01日(土)9:30集合 11:20解散  
集合場所:長谷倉川と清川との合流点
日   程:  長谷倉川に発眼卵埋設作業(ヤマメ) 2個所
参加者 :計19名  (トラウト仙台) 大村 他 12名
       (会員)  飯塚、八巻、細田、佐藤、大竹 他1名 (敬称略) 
今回のヤマメ発眼卵埋設放流は、トラウト仙台との共同開催にて企画した。
穏かな晴れ間の午前中、19名と多数の参加者にて実施することができた。
長谷倉川の2箇所に、放流時積算水温360℃の放流卵計8000粒をバイバードボックスを用いて
埋設した。埋設時の気温は10℃、河川水温は8.0℃と7.0℃であった。
発眼卵埋設放流とは発眼卵を孵化器に入れて川底に埋設して放流する方法である。
  【作業風景】
@段取り説明
A卵に興味津々
Bこれで4000粒
C川底に固定
D石を手渡し川底に埋設
E1個所目を終了
F2個所目:2回目の死卵除去
G川底に固定・埋設
H2個所目終了

●【イワナの発眼卵埋設活動】
日   時:H19年12月02日(日)9:30集合 11:50解散  
集合場所:長谷倉川 光明の滝駐車場
日   程:  長谷倉川に発眼卵埋設作業(イワナ) 2個所
参加者 :計7名  (トラウト仙台) 大村 他 2名
      (会員)  八巻、佐藤、大竹 他 1名 (敬称略) 
今回のイワナ発眼卵埋設放流は、作業日を年末以降との予想であったが養魚場の都合による緊急な卵入荷となり、突然の埋設作業の実施となった。
昨日のヤマメ卵埋設作業にも関わらず、又、急な連絡にも関わらずトラウト仙台より積極的な協力を得て、無事作業を完了することができた。
長谷倉川中流部の2箇所に、放流時積算水温360℃の放流卵を計10000粒を埋設した。
埋設時の気温は9℃、河川水温は2個所とも6.0℃であった。
発眼卵埋設放流とは発眼卵を孵化器に入れて川底に埋設して放流する方法である。
  【作業風景】
@川に降りる
A自然産卵床で孵化仔魚を発見
B埋設場所を確認
C死卵の確認
Dはじめての経験
E卵の準備
F川底に固定
G1個所目を終了
H2個所目:川底との深さ調整
I卵5000粒
J2個所目終了

●【ヤマメの孵化調査報告】
日   時:H20年03月08日(土)9:30集合 11:50解散  
集合場所:長谷倉川と清川との合流点
日   程:  長谷倉川埋設場所3ヶ所での孵化調査 及び 容器回収
参加者 :計12名  (トラウト仙台) 大村 他 9名
       (会員)  八巻、佐藤、大竹  (敬称略) 
天気はうす曇り、気温12度、風も穏やかな日和の下、トラウト仙台との共同にて12名の参加者にて昨年末埋設した発眼卵(ヤマメ・イワナ)の孵化調査及び容器回収を行った。
ヤマメ埋設場所の水温は5.0度、上流部のイワナの場所では3.5度であった。
ヤマメの孵化状況は、無事孵化した2.0cm程度の仔魚がバイバードボックス内で元気な姿を見せていた。しかしながら、残念なことに1個所目ではバイバードボックス当り30数粒の死卵、2か所目では100粒程度の死卵があった。
上流部のイワナ(1ヶ所のみ)は、死卵は見当たらず、無事孵化できたと思えわれる。
残りのイワナ1ヶ所については、道路の積雪が消えた後に確認回収することとした。
  【作業風景】
ヤマメ孵化確認
ヤマメの仔魚を確認
ヤマメの死卵状況
イワナ埋設場所
イワナの孵化確認
参加者+カメラマン2名
  

●【イワナの孵化調査報告】
日   時:H20年04月23日(水)13:30集合 
  天候状況のため半日繰り上げて作業実施した。
集合場所:長谷倉川と清川との合流点
日   程:  長谷倉川埋設場所3ヶ所での孵化調査 及び 容器回収
参加者 :計2名   (会員)  八巻、佐藤 (敬称略) 
天気は曇り、水温11.5度、2名の参加者にて昨年末埋設した残り1ヶ所の発眼卵(イワナ)の孵化調査及び容器回収を行った。死卵は見当たらず、無事孵化できたと思えわれる。
  【作業風景】
イワナ埋設場所
イワナの孵化確認
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